大和ふるさと手帖〜奈良だより

故郷・大和(なら)のまほろばを紹介します。歴史、風土、寺院、遺跡、古墳。あすかびとを目指して。

2025-01-01から1ヶ月間の記事一覧

兄弟

生まれて初めてヒトに会ったのは母親の胎内だった。ひとりじゃなく、二人でそこにいた。記憶はないが思い出はある。 8分早く生まれた。それは事実だけど、自分を兄だと感じたことは一度もない。世界が勝手に一卵性双生児と呼んでいるだけ。いちいち説明する…

龍王山〜つばきとツツジ

令和4年の大型連休、ゴールデンウィークに奈良の実家に帰るのは9年ぶりだった。若葉のころの大和がこんなにも美しいとは、38年間も生きていて気づかなかった。ヤマトタケルの父で第12代・景行天皇が「大和は国のまほろば」と呼んだのは5月のはじめだったに違…

あすかびと、大和に明日が香る日

同郷の著名人のイベントに行くと、必ず訊く質問がある。 「奈良で生まれ育ったことは人生にどう影響しましたか?」 全員が「えー!」と大きな声をあげ、苦虫を噛み潰したような顔に変わる。六本木のスポーツBARで村田諒太は両手でオーバーに頭を抱え、熟考の…

鳥見山〜神武天皇の万葉祭り登山

大和の国(奈良県)には鳥見山(とみやま)が2つある。宇陀市と桜井市の境に位置する標高734.6メートルの山。もうひとつが桜井市外山(とび)にある標高は245メートルの山。 どちらも神武天皇(初代天皇)が山中で祭りを行った神聖な山である。鳥見山の読み…