大和ふるさと手帖〜奈良だより

故郷・大和(なら)のまほろばを紹介します。歴史、風土、寺院、遺跡、古墳。あすかびとを目指して。

はじめる会 代表が語る─MVVに込めた“心で経済を動かす”という新時代の号令

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「想いが経済を動かす時代は、本当に訪れるのか」

その問いに、真正面から挑もうとしている団体が、奈良・橿原にあります。

「はじめる会」

“日本はじまりの地”で生まれたこの組織は、利益中心の経済観とは異なる、“心が経済を動かす”新しい市場づくりに取り組む集まりです。

代表の松田好生(よしお)が語るMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)には、古代から続く精神性、自身の経験から導かれた「Business with Heart」という強い意志が灯っています。

なぜ奈良なのか。なぜ今、“思いやり”が経済のエンジンになると言い切れるのか。「はじめる会」が描く未来はどんな表情をしているのか。

今回のインタビューでは、MVVの背景にある想いや、言葉の奥にあるストーリーに迫りました。“人生を再びはじめる場所”としてのはじめる会の核心に触れていきます。

はじめる会とは

―― まず、「はじめる会」とは何か?最初に、この核心から聞かせてください。

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松田代表私はいつも、「想いが経済を動かす“新時代の号令”」と答えています。

奈良・橿原は、初代・神武天皇が即位し、日本という国の礎が築かれた場所です。ここは“日本のはじまり”。太古から「すべてはつながっている」というワンネスの精神が息づいてきました。

ワンネスとは、個々が独立して存在するのではなく、互いが影響し合い、支え合うことで全体が調和するという考え方です。人と人、地域と地域、過去と未来が、ひとつづきであるという感覚でもあります。

はじめる会は、単なるコミュニティでも、学びの場でもありません。人生を懸けて挑む人たちが、本氣の未来を“はじめる”場所。利益だけを追い、効率だけで評価される世界に「NO」を突きつける拠点です。

はじめる会のミッション(使命)

Business with Heart.

日本の「和」の精神を軸に、人のため、未来のためのビジネスを、日本はじまりの地・奈良橿原から創造。人の役に立つことで経済が循環し、思いやりが力となる社会を実現します。

―― ミッションに掲げている “Business with Heart”。シンプルですが、とても力強い言葉ですね。どんな想いが込められているのでしょうか?

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松田代表「思いやりが、本当に経済を動かす」という信念です。

誰かの幸せを願い、行動した瞬間に、人は最大の力を発揮します。その行動が連鎖し、地域が動き、社会が動き、未来が変わっていく。私はそれを、奈良から本氣で証明したいと思っています。

ビジネスに“心”を取り戻すこと。それがミッションの中心にあります。

“Business with Heart”は、私の本業である保険業でのモットー「綺麗事でメシを食う」という言葉が、きっかけになっています。

利益追求を最優先にするのではなく、徹底してお客様ファーストで動き、その結果として報酬をいただく。保険の仕事は、お金の話ではなく、人生や家族、未来の安心に真剣に向き合う仕事です。

そこで私は、周りからは「綺麗事」と呼ばれるような“人のために動く姿勢”こそ、本来のビジネスの根幹だと強く実感しました。

この精神を、もう一つの事業(はじめる会)にも横展開しようと思い、生まれたのが “Business with Heart” です。

心で動くことは、弱さではありません。信頼や共感という形で最も強い経済価値を生みます。そのことを、保険の現場で身をもって学びました。だから、このミッションは「理念」ではなく、実体験から導かれた「確信」なんです。

はじめる会のビジョン(未来像)

Heart Drive Market(心が経済を動かす)

利益のためだけでなく、人のために動く経済を。ひとりの想いが地域を育み、その力が社会を動かす。そんな“思いやりの循環”が力になる社会を、ビジネスの力で現実にしていきます。

―― ビジョンとして掲げる “Heart Drive Market(心が経済を動かす)”。この言葉から、独自の未来観が感じられます。どんな未来を描いていますか?

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松田代表:一人の想いが企業を育て、地域を育て、社会を動かす。そんな“思いやりの循環”が経済を強くしていく未来です。

効率や利益だけに寄りかかった社会から一歩引いて、「誰かの役に立つ」というビジネスの原点に光を当て直す。その価値観を経済全体に広げる。それがHeart Drive Marketです。

このビジョンは理想論ではありません。私自身、「心が経済を動かす瞬間」を何度も目撃してきました。

その象徴的な出来事が、奈良信用金庫で営業をしていた頃のお客様との出会いでした。その方は大手メーカーで長年クレーム対応をされており、非常に厳しい姿勢で物事に向き合う方でした。歴代の担当者も対応に苦戦し、訪問を敬遠するほどだったと聞いています。

しかし私は、どんなに急な問い合わせでも、嫌な顔をせず笑顔で、丁寧に、誠実に対応することを心がけました。連絡があったときだけでなく、こちらからも「ご体調いかがですか?」「何かお困りごとはありませんか?」とお声がけをするようにしました。
家に伺った際、お菓子をごちそうになったら、そのゴミを持ち帰る。そんな小さな所作にも心を込めました。

すると、少しずつ関係が変わっていきました。挨拶や立ち振る舞いを褒めていただき、やがて多くの契約も任せていただけるようになりました。

転勤が決まってご挨拶に伺ったとき、その方にこう言われたのです。

「今まで来た担当者や、見てきた営業マンの中で、一番良かった。松田くんは、銀行マンで“金銭(きんせん)”を扱う人だけど、“琴線(きんせん)”の人でした。そのままでいてください」

この言葉をいただいた瞬間、胸が震えました。心を込めて動くことは相手に伝わり、結果として経済活動にもつながる。利益の前に“思いやり”があり、その思いやりが市場を動かす力になる。それを確信した出来事でした。

この体験が、Heart Drive Marketを「未来の理想」ではなく「実際に起こりうる現実」として信じている理由のひとつです。

はじめる会のValue(価値観・行動指針)

1.はじめる勇氣

未完成でも、一歩を踏み出す勇氣を持ちます。

2.Give & Harmony - 和を以て力と為す

自ら与える姿勢を持ち、互いの個性・背景・価値観の違いを力に変えます。

3.循環をデザインする

情熱と知恵で利益を生み、誰かの夢が次の誰かを動かす循環をつくります。

4.本音で語り、本質に向かう

本音でぶつかり、「これだ」と言える本質にたどり着くまで、とことん話し合います。

5.From Nara Kashihara with Love

誠実さと丁寧さを大切にし、派手さよりも“心が伝わる形”で価値を届けます。

―― Valuesの1つ目、「はじめる勇氣」。最初に掲げているこの言葉には、どんな意味があるのでしょうか?

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松田代表:私たちは「踏み出す一歩」こそ最大の資質だと考えています。未完成でも、一歩で世界は変わります。

勇氣ある“はじめる人”の周りにこそ、仲間と未来が集まります。はじめる会は、いつもその一歩から誕生します。

この“氣”という字にも大切な意味を込めています。旧字の“氣”は、中央にある「米」が四方八方へと広がる形をしています。これは“末広がり”を象徴する、日本人の生命力やエネルギーの源を表す字体だと言われています。

さらに「米」は稲作文化の象徴でもあり、稲が育ち、人が支え合い、豊かさが循環する日本古来の価値観とも深くつながっています。

だから、この文字を大切にしたいと思いました。一人の「氣」が広がり、周囲の人の未来を照らし、社会にまで波及していく。その希望の広がりを、“勇氣”という言葉に込めています。

―― 2つ目の「Give & Harmony」。GiveとHarmonyが並ぶのは珍しい印象です。利他と調和がセットなのはなぜですか?

松田代表:Giveとは、“まず自分から与える姿勢”のことです。与える人は信頼を生み、仲間をつくり、挑戦の機会を引き寄せます。

そして互いの違いを尊重し、差異を力に変えるのがHarmonyです。違いは弱点ではなく、未来をつくるエネルギーです。これは、先ほどのワンネスの考え方にも通じます。

さらに、「和を以て力と為す」という言葉には、日本人が古くから大切にしてきた精神を受け継ぎたいという想いがあります。これは聖徳太子の『十七条憲法』からインスピレーションを得たもので、「和を以て貴しとなす」という考えを、現代に少しアレンジした表現です。

争うのではなく、和をつくり、違いを認め合いながら調和へ向かう姿勢は、昔から日本人が守ってきた文化そのものです。その精神を現代のビジネスにも取り戻したい。その想いを込めて、「Give & Harmony - 和を以て力と為す」をValueに掲げています。

―― 3つ目の「循環をデザインする」。利益の扱い方への新しい視点だと感じました。この姿勢を重視する理由は?

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松田代表:利益は“終点”ではなく、“次の挑戦の始まり”だと考えているからです。

事業で生まれた利益で、次の誰かの挑戦を応援する。その挑戦が新しい価値を生み、再び誰かの未来を押し出す。この循環こそ、地域と社会を温かく強くしていきます。

―― 4つ目の「本音で語り、本質に向かう」。難しい価値観だと思いますが、なぜ重視するのでしょう?

松田代表:本音を重ね合うことでしか、本質にはたどり着けないからです。

遠慮が混ざると、議論は浅くなります。私たちは「これだ」と心から言える答えが見つかるまで向き合い続ける文化を大事にしています。

曖昧さを排除し、本質に向かい続ける。その姿勢が、強い事業と強い絆をつくります。

―― 最後に、「From Nara kashihara with Love」。とても温かい言葉ですね。この言葉に込めた想いを聞かせてください。

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松田代表:奈良・橿原から、愛を込めて。

派手なことは難しいです。でも、誠実に、ていねいに、心を込めて価値を届ける。その姿勢こそ“奈良らしさ”であり、私たちの誇りです。

奈良・橿原から世界へ、愛のあるビジネスを発信していく。そのメッセージを込めて、この言葉をValueに選びました。

「あなたは、何者ですか?」と問われたとき、多くの人は「日本人です」と答えるでしょう。では、「日本人とは?」と訊かれたら、この答えのない問いに、どう向き合うでしょうか。

私自身は、日本語という民族の根を支える“言葉”にヒントがあると思っています。

日本語の五十音は、あい(愛)で始まり、をん(恩)で終わる。

愛によって命を授かり、人に支えられながら成長し、やがて恩を返し、次の世代へ託していく。その循環こそ、日本という国が大切にしてきた“和”の精神であり、大いなる和、大和(やまと)につながっていくのだと信じています。

まず自分自身がその精神を体現して生きていきたい。

奈良・橿原から愛を届け、恩を巡らせ、また次の誰かに渡していく。それが「From Nara Kashihara with Love」に込めた想いです。

一緒に“はじめる”仲間を募集しています

―― 最後に、はじめる会の未来について一言お願いします。

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松田代表:はじめる会は、“人生を再びはじめる場所”です。

挑戦する人が増えるほど、経済は温かくなり、地域は元気になり、社会は優しくなる。その循環を奈良から広げていきます。

そのために、はじめる会では、私たちのMVVに共感し、ともに未来をつくっていきたいと願う人と、お話ししてみたいです。

特別な条件や肩書きは必要ありません。「誰かのために動きたい」「思いやりが循環する社会をつくりたい」。必要なのは、その想いです。

今日の話のどこかに、少しでも心が動く瞬間があったなら、ぜひ一度お話ししましょう。一緒に、“心が経済を動かす時代”をつくっていけることを楽しみにしています。

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