
- 銘柄:鬼ごのみ
- 土地:奈良県桜井市三輪
- 酒蔵:今西酒造
- 区分:本醸造
- 原料米:ヒノヒカリ(非公開)
- 原材料:米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
- アルコール:14度
- 精米歩合:70%
- 価格:1,790円(720ml)
「鬼ごのみ おり酒」は、奈良県桜井市三輪にある今西酒造が冬限定でリリースする本醸造酒。その名に“鬼”を冠しながら、舌に触れる瞬間は、雪の精が舞い降りたかのように柔らかい。瓶を透かせば、淡雪のようにおりがゆらめき、白濁の中に封じられた命の息吹が、開栓と同時にふっと立ちのぼる。

先代の蔵元が「鬼もこのむ旨口の酒」をテーマに手がけたシリーズで、冬の風物詩として30年以上のロングセラーを誇る。生まれたての酒をそのまま瓶詰めした「生酒」と、しぼりたての白濁部分だけを集めた「おり酒」の2種類がある。

新酒のトップバッターであり、今西酒造のフラッグシップ(顔)である「三諸杉」ブランドとは一線を画す。

「鬼ごのみ おり酒」は、醪(もろみ)を搾った直後の酒に残る白い沈殿物をそのまま瓶詰め。心地よい苦味と、シュワシュワのガス感のある口当たりの良さが特徴。

酒の区分は「本醸造酒」。精米歩合70%以下の白米を用いて造られ、醸造アルコールを少し添加することで、スッキリしてキレのある辛口の味わいになる。

ラベルに描かれた鬼の筆致はユーモラスでありながらどこか妖しげ。人の手を離れ、自然そのものが描いたような無垢の線。その姿は「酒の精」そのもの、古都・三輪の冬を見守る小さな神のようである。
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味わい

ひとくち含むと、感じるのは軽やかな苦味。新雪の中の冷たい空気を吸い込んだ瞬間のような、心地よい透明感が広がる。甘みは控えめ、旨味は凛としており、後口にほのかな余韻を残して去っていく。

「鬼ごのみ おり酒」は、冬の祝祭そのもの。蔵人たちが魂を込めて醸し、季節が一度だけ見せる奇跡の味。凍てつく夜に灯る火のように、冷たさの中に温もりが宿る。鬼も思わず微笑む、そんな優しさを秘めた一杯である。
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相性の良い料理

今西酒造の自家製の奈良漬は、同郷の絆を感じるような親和性。塩気と発酵の旨味を包み込み、口の中に新しい秩序を作り出す。

博多とんこつラーメンでは、濃厚なスープの余韻に清らかな締めを与える。

そしてミートソースパスタが最高のペアリング。驚くほどの調和。トマトの酸味と酒の発泡が共鳴し、ひとつの音楽のように舌の上でリズムを刻む。これぞマリアージュ。
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原料米:奈良県産ヒノヒカリ

ラベルには、原料米は「米(国産)」としか書かれていないが、酒屋さんなどの情報によると、米は奈良県産のヒノヒカリで、精米歩合は70%とのこと。

ヒノヒカリとは、1989年に宮崎県で「コシヒカリ」と「黄金晴」を交配して育成された、西日本に多い主食用米。近年ではその味わいや特徴を活かした日本酒造りにも使われ、酒米の基準は満たさないものの、日本酒に合う風味を持つ。フルーティーな甘み、旨み、適度な酸味がバランスよく調和し、ふくよかで繊細な味わいの日本酒に仕上がる。
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酒蔵:今西酒造

奈良県桜井市三輪にある今西酒造は、万治三年(1660年)創業の酒蔵で、現在は十四代目の今西将之が蔵を率いている。日本最古の神社・大神神社の門前に位置し、酒の祖神を祀る活日神社や杉玉発祥の地としての歴史を背負う。蔵の理念は「清く、正しい、酒造り」であり、三輪山の伏流水「神宿る水」と米を大切に使い、蔵元自ら田んぼに立つ。

十四代目が継いだ当時、蔵は債務超過で荒れていたが、修行を重ね、米洗いの地道な作業を一万回以上繰り返し、酒質を高めていった。その結果、「三諸杉」「みむろ杉」は日本酒専門家や品評会で高く評価され、仙台日本酒サミットでは蔵部門・酒販店部門で4年連続1位を獲得している。山口智子、中田英寿、須藤元気などの著名人も酒蔵を訪ね、いまや全国的に注目を集める酒蔵であり、入手困難になりつつある。
日本酒サミットで1位に輝いた「ディオアビータ」
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日本酒におすすめのグラス
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