
- 銘柄:三諸杉
- 土地:奈良県桜井市三輪
- 酒蔵:今西酒造
- 区分:純米酒
- 原料米:非公開
- 原材料:米(国産)、米こうじ(国産米)
- アルコール:14度
- 精米歩合:非公開
- 価格:1,890円(720ml)
「三諸杉 純米 初しぼり おりがらみ」は、今西酒造が、11月に送り出す季節限定酒。その名のとおり、純米酒の“一番搾り”にあたる一本。

「おりがらみ」とは、日本酒を搾ったあと、「おり」と呼ばれる米の破片や酵母などの固形物を完全に取り除かず、うっすらと濁った状態のまま瓶詰めされたお酒のこと。「おり酒」とも呼ばれ、すっきりとした味わいが多い。

今西酒造において、新酒のトップバッターである「鬼ごのみ」に続き、奈良県でのみ流通するブランド「三諸杉」の中でも、特別感の強い冬の風物詩である。

区分は純米酒。米・米麹・水だけで仕込み、醸造アルコールを一切足さないため、米が持つふくよかな旨みが素直に広がる。

さらに、濾過も火入れも加水もしていない無濾過生原酒として出荷。まさに“そのままの息づかい”を瓶に閉じ込めたような味わいが楽しめる。舌に触れた瞬間に感じるピチピチとしたフレッシュ感、微かな発泡、清らかでみずみずしい余韻、新酒ならではの生きた香味が、ストレートに届いてくる。

ボトルは、白を基調とした凛とした佇まい。余計な装飾を削ぎ落とした書のデザイン。そこにあるのは “静寂” だ。冬の朝、三輪山を包む薄い霧の中に立つ古社のよう。静けさが香り、清廉さがにじむ。“初しぼり”という最初の息吹にふさわしい、透明感のある美しさを湛えている。食卓に置くだけで、空気が澄み渡る。
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味わい

うっすら白濁した液体は、冬の光を吸い込んだ雲の切れ端。瓶の中でふわりと漂う「おり」は、米と酵母がまだ生きている証であり、微かな発泡は、心臓の鼓動のように、お酒がまだ呼吸していることを知らせてくる。
口に含んだ瞬間、ほのかな甘さ、舌を跳ねる酸、そして炭酸の軽い刺激。個性の異なる三人の英雄が、一点で静かに剣を交わすよう。

甘味・酸味・苦味・透明感。それぞれが主張しながら、しかし誰も出しゃばらない。辛口らしいキレがあるのに、後味には清らかな水のような透明感だけが残っていく。
「新酒とはこんなにも“生きている”ものだったのか」と思わせるほど、味の輪郭がピュアで、瑞々しく、儚い。

「初しぼり おりがらみ」を飲むという行為は、季節の息吹を口にする儀式。口中で弾ける発泡は、凍てつく冬の空気を割って差し込む、最初の陽光のよう。甘味と酸味の交差は、山の上を渡る風が、杉の葉を揺らしていく音。最後に残る透明感は、静かに佇む三輪山の、あの厳かな沈黙。冬が連れてくる“始まり”を、この一本は語りはじめる。
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相性の良い料理

- 焼きそば:炭酸のような爽快さが、ソースを軽くまとめる
- 三輪そうめんチャンプルー:油をほどよく切り、口中をすっと軽くする
- チャーハン:脂を軽やかに流し、キレがさらに際立つ
- 味噌汁:味噌のコクを邪魔せず、後味を清らかに整える
- ハマチの刺身:脂の甘味を際立たせ、双方が引き立つ
- グラタン:重さをリセットし、もう一口を促す
- マカロニサラダ:重たさを消し、不思議なほど相性がいい

最も相性が良いのは焼きそば。炭酸の爽快さが、ソースを軽くまとめる。

三輪そうめんチャンプルーは、油をほどよく切り、口中をすっと軽くする。

チャーハンは、脂を軽やかに流し、キレがさらに際立つ。味噌汁は、味噌のコクを邪魔せず、後味を清らかに整える。
ハマチの刺身葉、脂の甘味を際立たせ、双方が引き立つ。グラタンは、重さをリセットし、もう一口を促す。マカロニサラダは、重たさを消し、不思議なほど相性がいい。
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酒蔵:今西酒造

奈良県桜井市三輪にある今西酒造は、万治三年(1660年)創業の酒蔵で、現在は十四代目の今西将之が蔵を率いている。日本最古の神社・大神神社の門前に位置し、酒の祖神を祀る活日神社や杉玉発祥の地としての歴史を背負う。蔵の理念は「清く、正しい、酒造り」であり、三輪山の伏流水「神宿る水」と米を大切に使い、蔵元自ら田んぼに立つ。

十四代目が継いだ当時、蔵は債務超過で荒れていたが、修行を重ね、米洗いの地道な作業を一万回以上繰り返し、酒質を高めていった。その結果、「三諸杉」「みむろ杉」は日本酒専門家や品評会で高く評価され、仙台日本酒サミットでは蔵部門・酒販店部門で4年連続1位を獲得している。山口智子、中田英寿、須藤元気などの著名人も酒蔵を訪ね、いまや全国的に注目を集める酒蔵であり、入手困難になりつつある。
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日本酒におすすめのグラス
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今西酒造の「三諸杉」シリーズ
桜井のうまいもん